広告費に関する、よくある重大な勘違い
「経営者」という立場の人間は、目先の損得だけではなく
もっと長い、大きな視野でモノを見る必要があります。
しかし そんな視点を持っていない、
もしくは忘れている方もおられ、
そのことで大きく損をしている方が、
とても多いのです。
なので今回は、そんな話。
治療院経営において、
重大なカギを握るのは「集客」
という事は、その集客のための
「広告費」の使い方というのは、
とても重要だと言う事になります。
そんな広告費の使い方について、
誤解している方がおられるので、
例題をあげてみます。
あなたは経営努力の結果、
最近は新患1人当たり平均で3万円/月の売上
(LTV:ライフタイムバリューといいます。
これはあなたも常々計算をしておいた方が良いでしょう)
を上げられるようになったとします。
そんなあなたは今後、
どちらの広告費戦略をとるのが適切なのでしょうか。
①5万円/月の広告費をかけて
8人の新患が獲得できる
②10万円/月の広告費をかけて
10人の新患が獲得できる
どうでしょうか?
ぱっと見た感じは①の方が
効率が良いように思いますよね。
しかしもしあなたが
この①の道を採用するようであれば
あなたは経営者の視点ではなく、
せいぜい部門長の視点しか持っていない、
と言わざるをえません。
それはなぜか?
計算してみるとすぐに分かることです。
1人当たりの新患に対して、
3万円売上あるのであれば、
①の条件で8人の新患が来れば
24万円の売上。
広告費5万円を引くと、
利益としては19万円。
それに対して
②の条件で10人新患が来れば
30万円の売上。
広告費10万円を引いても
利益として20万円が残ります。
そうです。
倍の広告費をかけても、もし倍の新患どころか、
たった2割強しか新患が増えなかったとしても、
実はそちらの方が、利益が多く上がっているのです。
しかも経営的なプラスは
それだけではありません。
「+2人分」の
さらなる売上の可能性、
紹介の可能性、
あなたの治療の経験値、
あなたの改善実績、
それによるあなたの自信の構築
などが得られるのです。
もうお分かりだと思いますが、
①の広告費戦略をとった人と
②の広告費戦略をとった人では
数ヶ月ではそれほど差がつかないかもしれません。
しかし3年後には様々な面で、
大きな差が出てくるでしょう。
このように、
広告費と言うのは効率だけで考えると
発展をしない場合も多く、
その決定には、経営的視点が求められるのです。
もしあなたがマーケティングだけや
集客だけの責任者なら、
「できるだけ少ない広告費で、、、」とか、
「できるだけ効率良いのやり方を、、、」などと
考える気持ちはわかります。
実際、チラシやWEBに関して
アドバイスするような会社は、
そういうようなことを言うでしょう。
しかし、それらの方は経営者としての視点ではなく、
その分野を預る立場として、意見を言っているのです。
その視点であれば、②のような
「できるだけ少ない予算で、その割には効率の良い策」
を提案するのは当たり前です。
ですが、それだけに左右されてはいけません。
あなたは、あなたの「経営的視点」に基づいて、
判断しないといけないのです。
ということは基本的には広告費は、
損益分岐点を超えない程度で、
あなたが受け入れられる最大患者数獲得ペースぐらいまでは
どんどんたくさんかけた方が良いのです。
また見方を変えれば、
利益はあがればあがるほど
どうせある程度税金となって出て行きます。
それに対して獲得した患者さんはその先、
あなたの帳簿には載らず
税金のかからない「資産」となります。
(実際に「顧客リスト」は、
銀行の融資査定では、何らかの資産価値を認めてくれます)
ということもあって、
ある程度の広告効果が計算できるのであれば
+分の利益は全部、広告費に回しても良い位なのです。
そしてそれが、企業が広告費に多額の費用をかける
理由でもあるのです。
倒産のリスクを常に背負っている経営者ともなれば
リスクを回避したい気持ちもわかりますし、
無駄遣いをしたくない気持ちもわかります。
ただ、効率ばかりを考えて、
結果的に「小利口」に立ち回ってしまい、
発展や資産形成のチャンスを
潰してしまわないようにしたいものです。