冬に履いてはいけない靴とは
私は自分の治療院で、各季節ごとに
できれば履かない方がよい履物を教えています。
そして冬にも、それはあります。
それはどんな靴か。
最近一番気になるのは、女性が近頃よく履いている靴で
中にモコモコのムートンのようなものが入っている靴。
見たことありませんか?
女性は冷え性の方も多くて、
足元の冷えに対してなんとかしようと思って
あれを購入されている方も多いと思います。
しかし足の専門家の立場で言わせてもらうと、
あの靴はできればやめたほうがいいのです。
それは何故か。
あのモコモコのせいで、足が安定せず
靴の中でズルズル動き、それが負担になるからです。
私がこのことに気づいたのは
ある患者さんの症状の悪化からです。
その方は歩き方の改善により
股関節の痛みが大きく改善。
夜も寝ていられないほどの痛みが
ほぼなくなっていたのです。
しかしある時「先生最近また痛むんです」
と訴えてお越しになりました。
治療院内で歩き方を見てみると
それほど大きな問題があるようにも思えません。
もう一つ釈然としないまま、
とにかく歩き方を気をつけて、と
帰そうとしたその時です。
治療院の扉のところに立って見送っていると
その方が靴を履いて歩き出したら、
途端に体が大きく左右に揺れているのです。
院内の裸足の時と、まるで違う。
ちょっと待って、と言って
靴を脱いでもらい見てみると
例のムートンもこもこ靴。
その時、はたと気づいたのです。
靴の中が不安定なせいで、
体全体が大きく揺れ
それが股関節に響いていたのです。
「寒いかもしれないけど、試しに
とりあえずまずは運動靴に戻してみて」
とお伝えし、その後の経過を聞いてみると
あっという間に痛みはなくなったそうです。
足は、その力を最大限発揮するためには
「安定した足場」を作ってやる必要があります。
なので、いくら肌ざわりはきもちよかったり
あったかかったりしても
やっぱりムートンもこもこ靴は、
それには適していないのです。
柔らかい砂浜をはだしで歩くと、
感触は気持ちいいけど、
負担は大きいし、疲れるのと一緒。
私は股関節は痛くないけど、という方も
足首や膝、魚の目や姿勢全体の曲りなど、
様々なところに影響が出ます。
踏ん張ってあることになるので、
ふくらはぎや太もももパンパンになりやすい。
残念ながらあったかいこと以外は、
いいことがありません。
なので冷え対策は
他のやり方を考えてもらって
とにかくあの手の靴は
できるだけ履かないほうが良いと、
指導しています。