借金は良いことではなく、できるだけしないほうが良い。
これは個人としてはおおむねその通りだと思います。
しかしこれが経営だと話は変わってきます。
無借金経営は決して推奨されるべきことではありません。
今回はその理由についてお伝えしていきます。
手元に潤沢なキャッシュ
(この場合すぐに現金化できる現金や普通預金を指します)
があるというのは、経営において最も大事なことの一つです。
目安としては無収入でも、最低で3カ月は乗り切れるキャッシュを
持っておきましょうと言われています。
なので余裕のある時に当座必要はなくてもお金を借り、
キャッシュとして置いておくことができれば、
それに越したことはありません。
なぜなら公庫も銀行も、
ピンチの時にはお金を貸してくれないからです。
特に銀行はそうですが
「晴れた日に傘を貸し、雨の日に取り上げる」といわれています。
銀行にとってはお金は返してくれそうなところに貸すのが基本。
危なくなったところには基本貸しません。
ならいつ借りておくのかというと余裕のある時に、ということになるのです。
そんなことをするのはまず、金利がもったいないと思う方がおられるでしょう。
しかし計算してみればすぐわかりますが、微々たるものです。
もし300万円を5年で借りると、現在(2018年)の金利でいうと
大体1.5%ぐらいで借りられるので、
利息の支払い総額は約11万5千円。
たった年2万3千円程。
あなたも急にけがや病気で休まなくてはいけなくなるかもしれんませんし、
これで安心が変えれば安いもの。
またこの支払利息は当然経費計上できますので、
黒字経営の方であればどうせ税金で消えていくお金、とも言えます。
もしもピンチになってから借りに行けば借りられないか、
高利の消費者金融などに頼ることになります。
その場合大体金利は15%前後なので、
5年で借りれば支払総額は利息だけで約128万円!。
えらいことです。
次にピンチの時にそのお金を使って、対策が打てます。
不調時に経営対策のテコ入れをしようと思えば、
そのほとんどの場合費用が掛かります。
なければなんともできませんが、
あればをそれにより大きく息を吹き返す場合も多々あります。
そして最後に、銀行との関係作りができます。
銀行や公庫は一見さんには厳しいですが、取引のある方には違います。
とくに借金のない方よりもむしろ、一定額を借り入れし
それをきちんと遅れなく返している、「実績のある方」を、
かなり信頼してくれます。
この実績を余裕のあるうちに作っておければ、
後々どうしてもお金が必要になったときに、
大きくものを言うのです。
では実際にそれら金融機関とどのように取引を始めればよいのか、
別ページで詳しくお伝えします。