ここでいう利益というのは、毎月かかる通常の必要経費を差し引いた残り、とお考え下さい。
そんないわゆる「儲け」が出たら、喜んでばかりはいられません。
なぜならそれをどう使うのかで、
あなたの事業の今後が決まっていくからです。
使途は基本的には以下のような優先順位で、
考えてもらうとよいでしょう。
①広告宣伝費に充て、集客に使う
顧客数は商売において重要な「資産」です。
なので昔から商売人は火事になると、
真っ先に顧客台帳を持ち出して逃げた、といわれるのです。
余裕のある時にこそまずは、その顧客という資産を増やすことに使いましょう。
②自分の能力や見識を高める、研修などを受けるのに使いましょう。
会社は経営者の能力によって大きく左右されます。
個人事業主や小さな会社の経営者なら、なおさらです。
治療院業界の方は治療技術などの研修を受け、
「施術者」としての価値を高めることには
比較的努力はされますが、「経営者」としての能力を上げることには
それほど時間もお金も割いていない方が多いです。
そちらのほうにも意識を向けましょう。
もちろん社員を雇われている場合、社員の研修も同様です。
③設備などに投資しましょう。
新しいシステムやサービスを導入するには、費用が掛かるもの。
今のままでもやっていけると思ってしまうと、
それが衰退へとつなる一本道です。
経営的に余裕のある時にあえて新しいことを始めたり
導入したりして、ドンドン経営の幅を広げましょう。
余裕がある時にできれば、その中のいくつかが当たればよい、
という意識で大胆に望めます。
また、設備や備品はそれも提供するサービスに含まれているので、
古くなっていたり時代遅れになっていれば、
提供するサービスの価値自体が下がっているということになります。
顧客目線で注意してみてみましょう。
これら三つを優先します。
なので儲かった分はすぐにいざというときのための貯金に、
というのは実は正しくないのです。
これらの後残ったものが純粋な経常利益となり、
いざというときのプール分になる形です。
そうでなければプールした分はある程度
税金で持っていかれてしまうので、
せっかく儲かっても
大きな目で見た資産(顧客数や能力・設備の向上も含む)は
あまり増えなかった、ということになりかねません。
これは私自身もそうして使ってきましたが、
奇しくも多くの会社を経営指導されていることで有名な、
株式会社武蔵野の小山昇氏も利益使途についてその著書で、
同じようなことを述べられています。
ぜひ皆さんもご自身の利益使途について、見直してみてください。