あなたが経営を安定を目指したり、拡大や発展を考える時、

人材の育成は避けては通れない問題となります。

 

私はサラリーマン時代「あなたの最終的な仕事は、あなたの代わりができる人材を育成し、

あなたはその上の仕事を始めること」と教えられたことよく覚えています。

そしてそれはどんなに小さな組織であろうと、基本的には同じことです。

しかし人材の育成は簡単なことではありません。

 

ここではその基本的な考え方について解説します。

 

様々な書籍にも書かれ、多くの方が言っていることですが、

人材育成の基本スタンス・考え方は

「人は人を変えること・育てることはできない」というものです。

 

私自身もサラリーマン時代に人材育成に携わり、これを痛感しました。

しかしこれは読み様によっては人材育成はできない、

と言っているようにも読めてしまうので、もう少し詳しく説明します。

心のない人形なら、あなたの指導に

何も考えず素直に従うことができるかもしれません。

しかし人間はもちろん人形ではありません。

と言うことは、あなたの指導を取り入れず、

それが原因で最終的に、辞めてもらうことになるかもしれませんが、

それも含めて取り入れるかどうかは、その人次第。

 

何が言いたいのかというと、指導したあなたが変えたのではなく、

選択肢のある中、最終的にその人がそれを受け入れ変えたということ。

 

そういう意味で、先ほどの続きを付け加えると

「人は人を変えること・育てることはできず、

その人自身の意思で変わること・育つことを待つことしかできない」

という風になります。

 

これを理解しているか理解していないかで、

指導する側の言動は大きく変わります。

「~は俺が育てた」などと言っている人は、

このことを理解していないと言えます。

 

では、指導する側はただ待つことしかできないのか。

そうではなく、できること・やることは大きく三つあります。

 

一つ目は、あなたのスタンスをはっきりさせること。

どんな人材を求めているのか。いつまでにどんな人になってほしいのか。

あなたの(あなたの会社の)ルールや価値観、大事にしていること、

進む方向等がしっかりわかっていなければ、

相手もそれに合わせることができません。

これはちょっと言ったぐらいでは伝わっていないので、

何度も何度もいろんなケースや場面で繰り返し刷り込む、語ることが必要です。

 

二つ目はその人に合わせた気づきのためのヒントを、うまく提供すること。

人は誰かに変えられるのは好まず、自分で気づきたいものです。

なのでその人の性格などに合わせ、自分の課題に向き合い

乗り越えるためのヒントを、押し付けでないように提供するのです。

ポイントは答えを押し付けず、その人が自ら答えに至る場を

セッティングをするような感じです。

それに加えてその人の性格などの特性を見極め、

それに合わせたもって生き方を工夫することが求められます。

 

そして三つ目はその人が答えに至るまでの時間を、あなたが作ること。

経営的な圧迫や上司からの催促などから、

ゆっくり成長を待てない状況のこともあるでしょう。

しかしその人に気付いてもらおうとすれば、それなりに時間は必要です。

もちろんできる限り早く気付いてもらえるシステムづくりは重要ですが、

その間の売上をあなたが作り、上司からの催促をあなたが盾になって守るのです。

 

それでも気づかない、成長できない人もいるでしょう。

しかし強制で成長はできない以上、どちらにしても

ある程度の時間の余裕を作ることは、必要不可欠なのです。

 

ちなみに、私が経営するトレーニングジムのスタッフに、

働き始める時に渡し何度も読んで確認してもらっている、教育用の冊子があります。

こちらでご覧いただけますので、ご参考になさってください。