「問題点」や「課題」というのは、もう少し具体的な言葉で言い換えるなら、

あるべき姿(理想)と現状の「差」という言い方ができます。

この「差(ギャップ)」を洗い出し整理することが、問題解決の第一歩とも言えます。

 

一見当たり前のことのように思いますが、意外に多くの方がこのような分析をせず、

主観と好みで対策を立てたりしているものです。

 

では具体的に、その活用法を詳しく見ていきます。

 

例えばあなたの会社の現状の「問題」は何ですか?と尋ねると

「売上が上がらない」とか「社員のやる気が出ていない」等

という経営者がおられます。

 

しかしこれらは厳密には「問題」ではありません。

これらは問題の結果起きている「状態・現象」です。

もう少し言い方を変えれば

「~の結果売上が上がらない・社員のやる気が出ていない」の

~こそが「問題」です。

 

要は今見えている状態の話ではなく、

それを分析し掘り下げた末に出てくるものこそが「問題」というわけです。

しかしこの「問題の分析・掘り下げ」ができない、

やり方がわからないという経営者がおられます。

残念ながらこれは経営をしていくうえで致命的です。

問題がはっきり捉えられなければ、対策はやみくもになり、

効果的な手を打てる確率は低くなります。

 

日常にありそうなわかりやすい例でいうと、

毎月の月末には大体いつも金欠で、

財布に小銭しか入っていない状況とします。

そこですぐに「どうやってお金を増やそうか」

に考えを向けるのではなく、

まずは「何で毎月そうなってしまうのか」

という方に目を向けなくては、同じことを繰り返すでしょう。

それと同じです。こういう思考ができない経営者は、

同業他社等のマネをするしかなくなってしまうのです。

 

本来この「問題の分析・掘り下げ」のやり方は、

難しいものではありません。

あなたが人生において何度もやってきていることです。

しかし「経営」というものになると、

それを応用し考えられなくなってしまっている方が、意外に多いのです。

では問題を発見するための分析の仕方ですが、

一番シンプルともいえるのがこの「ギャップ分析」です。

やり方は簡単。

 

まずは「あるべき姿(理想)」「現状」をはっきりさせることです。

例えば今月は月末までに150万売上を立てるはずだった、

でも120万しかない。

ではその30万のショートはどこで出たのか。

既存客からの売上は50万の予定だった。

しかしそれが20万しかない。

ということは既存客の売上が少なかったことが原因。

では既存客の売上は何で立つ予定だったか…という形です。

また例えば二週間経過時点の売上など、時間軸での見方をするのも有効です。

もうお分かりかもしれませんが、ここでカギになるのは

「いつまでに」「どれぐらい」という

「あるべき姿(目標値)」を立てていないと、

何も全く見えない、ということです。

 

このホームページでは、事業計画を立てる必要性を

何度もお伝えしていますが、根本はそういうことなのです。

具体的な目標設定をしていなければ、

今やっていることの良し悪しが、判断すらできないのです。

また目標数字はクリアして好調な場合、

経営は先の読めないモノなのでそんな時こそ、

不測の事態に備えさらにプラスの売上を作っておく必要があります。

これを一般的には「上方修正」といいますが、

そうすればそれに合わせてまた課題や問題点が出てくるはずです。

要するに問題点とは、あるべき姿の設定次第。

なので事業計画は必ず作るべきなのです。

 

そしてギャップ分析などで掘り下げた問題点を、

他ページで紹介している様々なフレームワークを使い、解決していくのです。

これこそがモノマネではない、あなたの会社にあった経営対策なのです。