人間には他ページで紹介している「返報性の原理」という心理法則があるため、
言い換えればかかわる人に多くを与えている人は、
その分だけ多くを受け取ることができる、とも言えます。
これは経営者としてビジネスをするときに重要なだけでなく、
あなたの生き方やその行動指針にかかわるほど影響の大きいものです。
私はどんな手段を使っても成功する、という生き方よりも、
自分のやっていることに誇りを持ち、
気持ちよく成功するということを目指しているので、
このことを常に念頭に置いて生きています。
詳しく解説します。
治療院において言えば、例えばお越しになった患者さんが続けて通っていただけない。
紹介キャンペーンなどを展開しても紹介してくれない。など、
望む反応をしてくれないとき、あなたならどう考えるでしょうか。
私は基本的には
「まだその方に十分与えることができていない。満足以上の状態になっていない」と考えます。
そう考えるのは、人間には返報性の原理という心理法則があり、
その人が「これぐらいやってもらって当たり前」と思う以上を与えることができれば、
その人は何らかのお返しをしたくなることが人間の「真理」だからです。
しかし「私は多くを与えているのに、返ってきていません」と仰る方もおられるでしょう。
もちろんまれにそういう相手もいるかもしれませんが、
多くのケースは「相手の望む質か量の、どちらかを満たしていない場合」がほとんどです。
まずそもそも相手の望むものや欲することを満たさないと話になりません。
「あなたのやってほしいこと」では、ずれている場合も多いのです。
また相手もそれなりに期待値というのを持っているので、
あなたにしては多くを与えていても、
他でもっと多くを与えてくれるところがあれば、
そちらの評価が高くなってしまいます。
ということはどちらにしても、
相手の望む質・量を知るための「聞き取り」が重要だということになります。
私は外国で仕事をしていた経験上、日本人はここが弱いと感じています。
多くの外国は地続きで他国と繋がっており、そのため異文化交流が盛んです。
言い換えれば「相手と自分は背景が違う。だから聞かなきゃわからない」
という前提に立って行動します。
しかし日本は島国の単一民族のため、
「みんな同じ、言わなくてもわかるはず、以心伝心、訊くのは無粋」
という考え方が根強く残っています。
しかし島国ということは変わりませんが、ネット社会になった今、
世界は身近になり、同じ日本人でも大きく考え方は異なるようになってきています。
要するに今の日本は「訊かなければわからない」状態のはず。
なのに勝手にあなたの価値観で判断してサービスを提供していては、
そのずれに気付かないまま。
特に自己主張の弱い日本人相手だからこそ
「上手に訊く」ことが求められているのです。
私はこれをセールスマン時代に気付きました。
上手く聞いたり訊いたりすることができるようになってからは、
商品は勝手に売れていきました。
実際に治療院を経営している今でも、
サービスを勧めるということはほとんどしません。
私がやっているのは良いサービスを準備し、
その方の望みをしっかりと聞き出し、
総合的に期待値を上回るサービスを提供するだけ。
そうすれば患者さんは自ら判断・決断し、
サービスを申し込んで帰ってくださいます。
もしそうならなかった場合は、
何かしら私の提供するものが満足いただけなかった。
それをしっかりと検証し、改善し続ける。そんな毎日です。
このような考え方は一見苦しいように見えて、
実は非常に楽で幸せな考え方です。
なぜなら相手の考え方はあなたに変えることはできないからです。
もし「相手の考え方に問題がある」と考えてしまえば、もう解決策はありません。
これは地域が悪い、社会が悪い、国が悪い等、問題は自分以外のもののせい、
という全ての考え方も同じことが言えます。
自分以外のものは、あなたには変えることができません。
出口もやり場もない不満で苦しくなる一方です。
しかしあなたのことならば、あなたに変えることができます。
ということは自分のやり方などに問題があると考えれば、
それは改善可能で出口のある問題、ということになります。
またあなたが変わればそれによって、
あなたを取り巻く世界の「見え方」が変わってきます。
言うならばあなたが変わることだけが、
あなたの世界を変えることにつながっているのです。
なのであなたはあなたにできる「与える」ということを
もっと突き詰めて行っていけば、必ず成功するし、幸せにもなるのです。