初診の問診時、「まずは症状を詳しく知る」ことに力を入れる治療家は、

実は経営的に成功しない。その理由とは?

 

問診時に詳しく、熱心にお悩みの症状を聞く。

この姿勢は悪いものではありません。

ろくに話も聞かない治療家よりは、よっぽど好感が持てます。

しかし経営的な視点からいうと、

このやり方は上手いやり方とは言えません。

 

ではまず初診の問診時に何に気を付け、何に力を入れるべきなのか。

それは「信頼関係の構築」、

専門的に言うと「ラポールを築く」というものです。

 

「患者さんはウチを選んできているんだし、治したいんだから、

最初から信頼して協力的なはず」と思っている方は、

残念ながら人間心理をわかっておらず、

甘い考えだと言わざるを得ません。

 

逆にあなたが患者の立場だとして、

初見の治療院にそこまで信頼を寄せて行くのでしょうか?。

初見の人に対しては人間は無意識に、

どうしても心に「壁」を作って接しているものなのです。

 

治療の効果を上げようと思えば、

あらゆる意味で患者さんの信頼・協力が必要です。

信頼がなければ体の緊張感は抜けにくく、

結果施術効果も上がりにくい。

そもそも悩みを全部打ち明けてもらうことすら、難しいでしょう。

 

腰痛や肩こり等、私たちの対面する症状の多くが

「生活習慣病」であることを考えると、

生活習慣改善のアドバイスが重要ですが、

それも話半分で聞き流されてしまいます。

 

なのでまず始めに「症状を詳しく知る」ことも大事ですが、

それ以上に「信頼関係の構築」を意識したやり取りが、

とても重要になるのです。

このことは本来、医学的には当たり前の話。

 

なので先ほど挙げた「ラポールを築く」という言い方は、

実は医学用語なのです。

 

精神科医が治療効果を上げるために、

まず患者さんに行うことが語源で、

それがセールスの世界でも使われる用語になったのです。

 

そしてこれは精神科患者やセールスの顧客だけでなく、

初めての人と何かを成そうとするときには、

共通セオリーなのです。

 

私がこのことを、指導する治療院の先生にお伝えすると

「そんなのなくてもやってこれたけど…」と

仰る方がチラホラおられます。

 

しかし、本当にそうでしょうか?

もちろんヒューマンスキルの高い方は、

これを無意識にやっているので、そういう場合もあるでしょう。

しかしそんなケースはまれです。

 

ラポールを築けていれば

「もっと早く、もっと効果が上がった、もっと深い人間関係ができた」

と考えることはできないでしょうか?

そうやって深くつながった方が、

この先長くひいきにしてくれる

「クライアント」になるというのが、

経営のセオリーなのです。

 

治療畑一筋で来られた方は、

このあたりのヒューマンスキル・経営スキルが弱い方が多く見られます。

少し乱暴な例ですが、病院の先生に人柄的に「?」と感じることが多いのは、

こういったことを学び、実戦で問われた経験がないからかもしれません。

 

私は幸い治療家になる前に、

セールスマン・店舗経営者・セールスマンの育成という

「遠回り」をしたおかげで、

セールスや経営のセオリーを実地で学ぶことができました。

 

それは今の治療院経営においても、大いに役立っています。

そしてそのノウハウは私の個人的な能力を必要とするものではなく

「不変のセオリー」。

習得すれば誰でも経営に活用できることは、

私が指導している治療院でも実証されています。

 

このホームページは、そんなセールスや経営を学びたい方にとって、

必要な情報を網羅した

「治療院経営者のためのビジネススクール」とでもいうべきもの。

 

治療院経営の際においての具体例を挙げながら解説しているので、

読み込んでいただければ必ず、あなたの経営スキルはアップしていきます。

 

勉強しなくてはいけない、という義務的な考え方ではなく、

ここにあなたの治療院経営の可能性を大きく広げる

伸びしろがここにある、と考えてはどうでしょうか。

 

未知の能力の習得とその未来にワクワクしませんか?

ちなみに、このラポールの具体的な築き方については、こちらのページで解説しています。
ぜひご活用ください。