ネットでの集客は仕組みさえわかってしまえば、それほど難しいものではありません。
私も以前はホームページからの集客は「夢のまた夢」だと思っていたのが、
今では月間５０件以上の問い合わせがある月も珍しくありません。
しかしそのためには、ネット集客に合った仕組みやその考え方を知る必要があります。
私は幸運な出会いでそれを知ることができ、
今ではそれを他の治療家の方に教えるまでになっていますが、
それはいったいどんな仕組み、考え方なのか。
詳しくお伝えしていきます。
私は前職でセールスマンとして一定の実績を残していたこともあり、
治療院経営にある程度の自信をもって開業しました。
「来てさえくれれば、何とでもなる」そう思っていて、
それはその通りだったのですが、それ以前に全く来てもらえないのです。
そうです、多くの治療院経営者の方と同じ「集客の難しさ」に、
私もぶち当たっていた時期があったのです。
今考えれば消費者の立場で言えば、治療院は星の数ほどあり、
当時「私の治療院でないとダメな理由」は打ち出せていないし、
そもそも見つけてもらってすらない状態だったことは、良くわかります。
そんな土俵にすら上がれない日々が続きました。
「営業力なら自信があるのに」そう思いながら、
何とか安定した集客の糸口を探しているときに、
あるＷＥＢ上のページに出てきた一言に目が留まります。
「営業の仕組みに近い集客方法－ダイレクト・レスポンス・マーケティング（以下ＤＲＭ）－」という一言です。
営業の仕組みに近いなら…と思い、そこから詳しく調べ始めると、
これこそが私達治療院のような小さなお店・小さな会社に
ぴったりの集客戦略だということがわかってきました。
ではＤＲＭとは、いったいどんな考え方のどんな仕組みなのか。
まずそもそもマーケティングとは、いったい何を指しているのか。
日本のマーケティングの先駆者と言われる神田昌典氏は
「セールスマンの前にお客さんを連れてくること」を説明しています。
要するにセールスの前に行うもの、ということですね。
そのマーケティングにもいろいろなやり方があって、
大手がよく使っているのが
「イメージ広告」これは多くの方に
同じメッセージを「伝える」ことに主眼が置かれており、
気に入った方が購入します。
いわば「待ち」の戦略。
対比としてわかりやすいので、その対極にあるものもお話ししておくと、
半ば強引にグイグイこちらから入り込んでやるのが
「テレアポ」や「訪問販売」等がそうです。
連れてくるというより、一人に対してこちらから行っているので、
マーケティングをすっ飛ばしているとも言えるでしょう。
チラシで直接売り込もうというのも、広義ではこれに当たるかもしれません。
いわば「攻め」の戦略。
その中間みたいな形がＤＲＭ。
商品やサービスの情報を多くの方に向け発信し、
興味のある人からの連絡（レスポンス）を待つ。
イメージ広告と違うのは、まずはすぐに商品やサービスを、
買ってもらうことを目的としていない情報を発信すること。
そうして連絡をしてくれた方とコンタクトを取れる状態を作り、
関係を徐々に構築していきます。
ここが重要ですね。
そしてその関係が出来上がってきた先に、
その中の何人かが購買につながっていく。という仕組みです。
これを異性を口説くことに例えてみると、イメージ広告は強者の戦略。
超ハイスペックな人であれば存在を知ってもらうだけで、
たくさんの方から告白してもらえるでしょう。
テレアポなどはいわば「ナンパ」。
あの男前の福山雅治さんですら、ナンパは「数」と言い切っています。
数打てば当たりますが、そのためには
星の数ほど断られることは覚悟しなくてはならないでしょう。
それに対してＤＲＭは、ＳＮＳや掲示板などで自分がどんな人間かアピールし、
それに興味を持ってくれた人とまずは友達から始める。
そのうち仲良くなっていって告白する、といった感じでしょうか。
このように、一部の超ハイスペックな人でもない限り、
ＤＲＭのような口説き方が一番現実的ではないでしょうか。
これは商売においても同じことが言えるのです。
あなたのの展開してきた広告戦略は、どれに近いものでしたでしょう？
こうしてみてみるとわかりやすいのですが、イメージ広告だと
「えらく上からだなー、あなたぐらいのスペックなら他にいるし」と思われていたでしょうし、
ナンパに近いものならそのやり方自体で、既に警戒されていたことでしょう。
というわけでこのＤＲＭは、情報を安価で拡散しやすいネットでの集客に
ぴったりであるばかりでなく、チラシやフリーペーパー等何にでも応用すべき、
治療院などの小さなお店にぴったりの集客戦略なのです。