どんな仕事でもある程度は、お客様や取引先など
「人とのかかわり」が必要になりますが、
治療院経営などはその最たるものといえます。
数ある治療院の中から選んでもらい、お越しいただき、
ご納得いただいて通っていただけなければ、
いくら優れた技術があったとしても、発揮することはできません。
そして患者さんのそれらの選択や行動は、
患者さん自身にゆだねられており、
こちらが強制することはできないものです。
なのであなたは、好きな女性(男性)を口説くときと同じように、
できる限りベストを尽くして、ダメだったら仕方がない、
などと思っていらっしゃるかもしれませんね。
しかしそれは本当のベストではないかもしれません。
もちろん良いサービスを提供しているという前提でですが、
もしあなたがそんな相手の選択や行動をある程度、
無理なく促すことができるとすれば、どうでしょうか。
治療院の経営はもちろん、対人におけるあらゆる場面で
役に立つことは、間違いないでしょう。
実は人は日常でそれらを意識せず、自然に行っています。
なので本来それはそれほど難しいことでも複雑なことでもありません。
また当然、怪しいことでもありません(笑)
人間の心理には大まかには一定の法則があるのです。
そしてあなたはそれを理解し、考慮に入れた言動をするようにすれば、
相手の選択や行動を無理なくこちらにとって望ましいものに、
ある程度促すことはできるのです。
それをここではページを割いて、詳細に解説をしていきます。
そうした消費者の心の動きを消費者心理や、購買者心理と言います。
色々な分け方がありますが、どれも基本となる部分は同じです。
ですのでここでは最も細かいものの一つである、
12段階に分けたもので解説していきます。
その12段階とは
①抵抗
②注意
③興味
④連想
⑤欲望
⑥比較
⑦決意
⑧決定
⑨信用
⑩満足
⑪尊敬
⑫信者
という段階に分かれていて、このような流れで
消費者心理は動いていきます。
もう少し具体的に言うと、まず始めは抵抗状態から始まり、
それぞれの段階から次の段階に消費者の心理を進めるのには、
埋めなくてはいけないポイント、必要な要素はおよそ決まっているのです。
そしてそれを流れに組んだ話の展開・営業展開にすると、
スムーズに消費者心理を先へ先へと導けるのです。
これをわかっているのといないのとでは、
同じような経営・営業をしていても、
大きく差がついてくるのは明らかです。
しかもこの心の動きは消費や購買の行動だけでなく、
人が何かを新しいものに取り組んだり、
何かを選択したり決定するとき
は基本的にすべてこの流れになるので、
とても応用範囲の広いものになるです。
というわけでこれからこの12段階それぞれの状態と、
その先に進むためのファクターについて、詳しくお伝えしていきます。