アンカリング効果とは
「印象的な情報や数値が基準となることで、その後の判断や行動に影響を与える効果」
のことを言います。
このように聞くと難しく感じますがそうではなく、
あなたも日常でよく目にする非常によく使われている効果です。
これを使いこなせればあなたのビジネスの結果が、
非常に読みやすくなります。
それでは詳しく解説します。
例えばあなたがパソコンを買うときに、
ただ単に「59800円」と書いてあるより、
「99800円→59800円」の様に、
元となる値段が書いてあったりすると、
安く感じるのではないでしょうか。
このように消費者に、
判断基準となるような情報や数字を与えておくことで、
その情報の印象を左右させること。
これがアンカリング効果です。
この名称はその情報がまるで船が錨を下した状態の様に、
その消費者の基準となることからつけられています。
このアンカリング効果は非常に様々な使われ方をします。
例えば「限定〇コ」「本日限り」というのも一種のアンカーで、
「限定なら貴重だ」「今を逃すと買えない」などの
思考につながりやすくなります。
また患者さんに「一週間後には痛みが引いていますよ」といっておいて、
もし三日で痛みが引けば「早く治った」という判断を生みます。
これらはあなたが与えた基準(アンカー)をもとにして、
消費者が判断をしているという極めて自然な誘導になるのです。
このアンカリング効果を一番意識して使うべきなのが、
サービスや商品の価格を伝える時などです。
価格を伝えた瞬間に「予想より高い」と思われてしまうと、
その後挽回することはかなり難しくなります。
なので価格をお伝えするときには、
その値段より高いと思わせるアンカーを打っておくのです。
例えば
「普通の治療院で一時間治療を受ければ、大体5000円はしますよね」
などという一言を先に言っておくのです。
そうすればその「5000円」という価格がアンカーとなり、
その後「でも当センターは初回は1980円なんですよ」とすれば、
安い!という印象を受けます。
ただし、あなたが先に言っておくアンカーが
あまりにも現実離れしていたり、ウソだったりすると
通用しないのでご注意下さい。
消費者は消費者の価値観や都合でモノを考えていて、
それは当たり前のことです。
しかしそのままでは私達商品やサービスを提供する側との
乖離があるので、先に専門家の見解としてアンカーを打ち、
それを消費者の判断基準としてもらうよう心がけましょう。
このようにアンカリング効果は、
使いこなせば様々な幅が広がるだけでなく、
消費者の判断もある程度読むことができるようになります。
ぜひご活用ください。