前回までの流れで、消費者をしっかり
⑩満足まで導くことができたとしましょう。
まだ話はそれでは終わりません。
その先の領域があるのです。
これをわかっているかいないかで、
あなたの仕事や事業の繁栄が大きく左右されます。
今回はそんな⑪尊敬⑫信者という領域の解説です。
⑩満足というのは、消費者が事前に期待したコトが得られた状態です。
その期待の中には正直、販売者側には
責任のないことも多く含まれています。
しかしそれをできるだけ埋めることで、
⑩満足という状態に近づくことは前回解説しました。
ではその先の⑪尊敬の状態にまで消費者心理を導こうとすれば、
何が必要か。
答えは「期待を上回る」につきます。
人は何かを手に入れようとするとき、事前に何らかの期待をしています。
当然何らかのサービスや商品を購買するときもそうです。
販売者側とすれば、低いレベルで考えてしまえば、
「とりあえず売れさえすれば、相手の期待なんか満たせなくてもよい」
となってしまうでしょう。
しかしもし期待を満たせなければ、
その次の機会は与えてはもらえないでしょう。
では相手の期待を満たすことには一生懸命になったとしましょう。
それができれば消費者にとっては、
一応の満足はあるけれども対価を払っている以上、
残念ながらそれである意味「当たり前」なのです。
しかしもしあなたが相手の期待を先読みし、
そのサービスや商品の販売で相手の期待値を
大きく上回る仕事をすれば、どうなるか。
それが⑪尊敬に繋がるのです。
言い方を変えれば「感動」を与えることができるのです。
「予想よりめちゃくちゃおいしかった」
「ここまでケアしてくれると思わなかった」
「想像以上のおもてなしだった」などがそうです。
あなたが消費者の立場だとして、
そんなお店に一度行ったきり、なんてことはないはずです。
また訪れたくなるはずです。
そしてSNSで拡散したり、
ご友人を紹介したりしたくなるのではないでしょうか。
そしてそんな期待を上回るサービスが一度ではなく、
何度も繰り返されることで、
消費者はあなたのお店の⑫信者となるのです。
この状態は営業の世界で「セールスを手伝うお客」と言われる究極の状態。
このステータスまで来た消費者は、
その分野のことで何かあればあなたになんでも相談。
あなたのおすすめする商品は全面的に信用。
値段についてもあなたを信頼し、それほど気にはしません。
文字通り⑫信者です。
同じ一回の販売機会を、それで終わらせて
次につなげられないお店と、期待値を上回り続け
⑫信者を作り続けて行くお店では、
将来はおのずと大きな差が出てきますよね。
現在のあなたのお店に、そんなお客さんは何人いるでしょうか?
いかがでしょうか。
消費者心理をもとにここまで見てくれば、
あなたの営業がどこで躓いているのか。
どこに油断があり活かせないのかが、
明らかになってきたのではないでしょうか。
これをもとに、その具体的な対策に入っていくのですが、
それも他ページで紹介しています。
ぜひそちらもお役立てください。